お正月にお迎えする神様
お正月にどんな神様をお祀りするのでしょう
新しい御正月の御神札をお受けして、家族の健康と一年の幸福をお守り戴きましょう。代表的な御神札について以下にご説明致します。
右端より
④ 熊野神社の大麻
② 御歳皇大神の大麻
① 天照皇大神宮の大麻
③ 産土神の大麻(この場合は諏訪神社)
⑤ 年中清祓の切札
①、「天照皇大神宮」
・・・日本で一番貴いとされる伊勢神宮の「御璽」。
五穀を始め山川草木すべてのエネルギー源の神として古来より「お天道様」の名を以て親しまれ、太陽が照り輝く様に家庭を明るく守ってくれます。その心は母性愛に満ち満ちて自然と人との調和を司り、日本中の神社の総本宮の神様です。
内宮(天照大御神)は2000年、外宮(豊受大御神)は1500年の歴史を持ちます。
②、「御歳皇大神真璽」
・・新しい年の一年間をお守り戴く若歳、大歳の神様。
若歳神は、年の初めに新しい気吹を戴き、生命(心と肉体の命)の若返りをはかりその年一年間、家族の健康を守ってくれる歳神様です。大歳神は、その家の先祖の御霊を戴いてその年一年間、子孫の繁栄を守護して下さる歳神様です。
昔は暮の28日に歳神棚を新設し、年の初めにその家の先祖の御霊と共に、遠い祖先神である大歳神、新しい一年を司る若歳神を祀りしました。小正月に歳神棚を払い、常設の神棚に祀ったものです。
③、「産土神」
・・・自分の住んでいる地域の守り神様。
云うまでも無く、最も身近にあり、一番お世話になっている。地元の神様です。同一姓(=一族)の守り神を氏神といいますが、氏神の地域単位での集合と考えて概ね合っています。つまり自分のご先祖様達です。正月以外に配られることが多いです。
④、「熊野神社御守護」
・・・当熊野神社の神様の御神札です。
関東の西の守り、追分節にも
「碓氷峠の権現様は 主のためには守り神」
と唄われ、二世安楽を叶える峠の熊野権現の御霊を分け戴いた御神札です。ご社頭で常時頒布されています。
⑤、「年中清祓真幣」・・・新しい年のお祓えの神様。
心と体の清浄は日本人が大切にしている事の一つです。清浄で平穏な日々を送れる様にお祓えをして下さり、その家に理想郷を具現する神様です。
荒神様
⑥、「奉称竈處三柱神家内安全と御幣三本」
・・・荒神様または三宝荒神と呼ばれる火の神様。
荒神様は様々な謂れがあります。火の神様というのが一般的です。火を扱う事のできるのは人間だけですが、一旦荒ぶれば人の手の施し様がありません。家庭内で役立つ火としてその力を称え、鎮まって貰える様にお祀りするのです。
御幣の上部に「奉称竈處三柱神家内安全」の御神札を貼り付け、わら束の中心に刺し立てます。この御幣を真中にし、両側に残りの御幣1本ずつを刺し立てます。わら束が転ばない様に竹串等でわら束に足を付けます。
御神札のまつり方
①天照皇大神宮
②御歳皇大神真璽
③産土神(地元の神社の神様
)
④熊野神社御守護
⑤年中清祓真幣
五殿式のお社の場合(上図の右)
上図の①から⑤の御神札の配置となります。
また、④の御神札が大きい為にお社に入らない場合は、神棚の壁に貼るか立て掛ける工夫をお願致します。
⑤の御神札は神棚の壁または玄関の内または外の、人が出入りするところの上部の壁に貼っても結構です。
三殿式のお社の場合(上図の左)
上図の①から④の御神札の配置となります。①と②が殿内に並ばない場合は、①の後ろに②の神様を重ねておまつり下さい。
⑤、及び烏午王札(日本太一)の御神札は神棚の壁または玄関の内または外の、人が出入りするところの上部の壁に貼って下さい。
注:③の御神札はお正月以外の時期に頒布される場合もあります。
⑥荒神様の祀り方(下図)
荒神さんは上図のようにわら束を作り(わら束が回転しない様足を付けるか、板をつける)、三本の御幣の串をわら束に刺しておまつり下さい。特に真ん中の御幣には、「奉称竈處三柱神家内安全」の御神札を貼って下さい。御神札の裏の上部に糊を付けて貼ります。
火を扱うお勝手に棚(=荒神棚)を作って祀ります。神棚のお社の右または左でも良いです。
注連縄と紙垂について(下図)
神棚に注連縄を張る場合は縄を二重に張って下さい。また紙垂は神様に向かって下図となる様に縄に先を挟み込んで取り付けて下さい。尚、両方の縄に紙垂の先を通して下さい
|